PDFについて

PDFとは「Portable Document Format(ポータブル・ドキュメント・フォーマット)」の略で、Adobe(アドビ)が開発したファイル形式です。 紙に印刷したイメージで、デバイスを問わずいつでも、どこでも表示できるフォーマットです。皆様ご存じの通り、多くのシーンで、取扱うことが多いフォーマットと思います。 もう一歩、考え方を進めると、フォント、画像等を詰め込むコンテナのイメージが、よりマッチするかもしれません。


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PDFのバージョン

PDFには、バージョンが存在し、ISOとして、国際標準となっているバージョンもあります。 各バージョンで機能が追加され、順次バージョンアップされています。

PDF 1.0 (1993): 初のPDFバージョンで、基本的な機能が導入されました。 PDF 1.3 (1999): フォントの埋め込みや色空間の改良が行われました。 PDF 1.4 (2001): 透明性の強化、層(レイヤー)の導入がありました。これにより、より複雑なグラフィックの制御が可能になりました。 PDF 1.7 (2008): ISO標準として承認され、拡張されたアノテーション機能とセキュリティ機能が追加されました。これが現在広く使われているバージョンです。 このバージョンはISO 32000-1として2008年にISO標準として承認されました。 PDF 2.0 (2017): 最新の標準で、改善されたセキュリティ、より良いアクセシビリティサポート、拡張されたメタデータ管理などが特徴です。 このバージョンはISO 32000-2として2017年に更新され、最新の国際標準です。


用途別PDF

用途別に、PDFファイルの中に含めるべき情報が規格化されています。

PDF/X PDF/Xは、印刷業界向けに特化したPDFの標準規格です。

このフォーマットは、印刷プロセスにおける予測可能な再現性と品質を確保するために設計されています。 主な特徴は、完全に自己完結型であり、ファイルに含まれるすべてのコンテンツ(フォント、カラーデータ、画像など)が埋め込まれていることです。 これにより、ファイルを受け取る印刷業者が追加の情報を必要とせず、確実に正確な印刷ができるようになります。

PDF/X-1a: このバージョンは、CMYKおよびスポットカラーのみをサポートし、透明性の使用を許可しません。これは、より古い印刷システムと互換性があるように設計されています。基準となるPDFのバージョンは1.3です。 PDF/X-3: このバージョンはPDF/X-1aと同様の基本的な要件を持ちますが、RGBデータやカラーマネージメントをサポートする点が異なります。これにより、より柔軟なカラー処理が可能になります。 PDF/X-4: このバージョンはPDF 1.6に基づいており、透明性のサポートを含む最新のPDF機能を利用できます。また、色管理をより柔軟に扱うことができ、より複雑な印刷ニーズに対応します。 PDF/X-5: さらに柔軟性を持たせたバージョンで、外部のグラフィックコンテンツをリンクすることが可能です。

PDF/A PDFファイルの長期保存用のISO標準です。

PDF/A-1 (ISO 19005-1:2005): このバージョンは、PDF 1.4に基づいており、長期保存のために不安定な要素(例えば、透明性など)を排除しています。 PDF/A-2 (ISO 19005-2:2011): PDF 1.7に基づいており、いくつかの新しい機能(例えば、JPEG 2000圧縮など)を含むように拡張されています。 PDF/A-3 (ISO 19005-3:2012): このバージョンもPDF 1.7に基づいていますが、PDF/A-2からの主な変更点は、他の形式のファイルをPDF文書に埋め込むことが許可されている点です。


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私たちの取組

PDFに関連したシステム事例です。

BMDocLib PAdES (PDF Advanced Electronic Signatures) が整う前ですが、PDFに長期署名の生成のサポート、埋め込みのサポートを実施するためのライブラリーを開発しています。 印刷用PDFの生成 前工程から定義されたテキスト情報、画像情報、画像情報の座標を利用してPDFX-1a形式を出力するサブシステムに携わっています。 Bronwie for Stamper スタンプデータをPDFへ埋め込みします。 画像だけでなく、各種メタ情報を追加し、PDFへスタンプを付与しています。 ローカルPCで、ページの削除、ページの組合せを実施したとしても、外部で可能されたことを検知することが可能です。 SVG形式からPDFの生成 SVG形式をひな形とし、そのひな形へシステム側から文字列を埋め込み、PDFを出力するPDF帳票を出力する機能を実装しています。

PDFのフォーマットは仕様が公開されているため、だれでも、仕様に沿って、PDFの生成・加工が可能です。 一方、仕様に沿っていないPDFが流通し、意図しな動作のため調査が必要な場合があることも事実です。 利用目的に応じて、PDF生成・加工するツールに関しては、精査が必要と考えています。